リョウのブログ | 名古屋在住の20代男です。革靴、革製品、ファッションについて色々書いていこうと思います。お気軽にコメントよろしくお願いします!

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Posted by リョウ on  | 

フローシャイム解体

こんばんわ。
前にMen's EXで見て気になっていた革靴の解体をしてみました。
解体して初めて分かることもあります。構造だったり、縫い方はどうなのか...etc
Men's EXではオールデン、エドワード・グリーン、ガジアーノ&ガーリングを解体していました。
全て現行品のようでしたが、1足10万前後の物を解体する・・・さすがMen's EX・・・・。

今回、僕が解体したのは現行フローシャイム。
おそらく90sくらいで、インド製。
4ヶ月程、ほぼ毎日履き、トゥは反りまくり、ヒールは削れまくりと、履きつぶしてしまったので解体に至りました。

DSC_1586.jpg

まずはラバーのヒールを外した状態
内側から打たれている釘が飛び出ています。
DSC_1587_20150804000419b45.jpg

このような木?が4枚ほど積み上げられていました。
革で積み上げられている物が多いヴィンテージですが、現行になると木なんですね。
しかもベニヤのようなすぐに壊れてしまうような安価そうな素材。
あえて柔らかい素材を使って、体重の分散を図っていたのかもしれません・・・。
DSC_1606.jpg

ヒールも外れ、アウトソールのみになりました。
DSC_1588.jpg
ヒールで隠れていた部分の革はノーダメージなので、綺麗なものです。

踵に打たれている釘を外さないと、次に進まないので、踵のインソールをベリっと剥がします。
踵にはポッカリと穴があいています。
DSC_1589.jpg

踵のインソール。
一応、ここはUSA製となっています。
#1 9000と書いてある所はクッションになっています。
履いている時はあまり感じませんでしたが、押すと柔らかいです。
DSC_1600.jpg

踵は縫い付けられているので、糸を切って外していきます。
DSC_1590.jpg

ベリベリ
DSC_1591.jpg

DSC_1592.jpg

踵が外れた気持ちよさから、アウトソールを全て外してしまいました。
魚の開きみたいですね(笑)
コルクは一切敷いておらず、そのかわりミッドソールがラバーになっており、コルクの代わりになっています。
解体する前から気になっていたシャンクの登場です。
DSC_1593.jpg

オールデンは鉄シャンクのようですが、現行フローシャイムは木です。
エドワード・グリーンやガジアーノ&ガーリングも牛革や木のシャンクを使っていますが、2つのブランドに比べると1周り以上細いです。
割ってみましたが、材料は何なのでしょう・・・かなり力を入れないと割れなかったので・・・そうとう丈夫な木を使っています。
DSC_1598.jpg

インソールも外して、綺麗に3枚におろせました。
DSC_1595.jpg

踵部分にもシリアルナンバーが振ってあります。
ヒールやアウトソールを付ける為のナンバーだったのでしょうか。
想像が膨らみます。
DSC_1603.jpg

そんなこんなで、解体は約1時間半くらいで終了。
絵で見るのと、実際やるのとでは大違いなのです。
力もいるし、慣れてないから大変でした。
靴の構造については、少し学べたかな…?

皆さんも履きつぶした靴は解体してみると新たな発見があったりして面白いかもしれませんよ。

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Category : 雑記
Posted by リョウ on  | 2 comments 

-2 Comments

なおけんた says...""
詳細な解体作業レポートに感謝申し上げます。

ヒールの積み上げの材料ですが,これ,レザーボードという奴ではないですか?
ここにその説明が出ています。
http://allabout.co.jp/gm/gc/381333/2/

実は70s80sのヴィンテージのインペリアルでもこれが使われていたようです。

このフローシャイムはマッケイ製法なんですね。
でもちゃんと縫われているし(イタリア物はマッケイに見せかけたセメントもあるようですし),シャンクが木というのは驚きです。
木のシャンクはウエストンやグリーン,クロケットなど高級靴の代名詞のように言われてますが,意外とそうではないのかもしれませんね。
マスコミが作ったイメージなのかも・・・・・
インソールのクッションは,合理化やコストを考えてのことでしょうが,これはこれでなかなかの工夫ですね。

そういうことがわかるのも,自らの靴を犠牲にしてくださったおかげです。
雑誌等のレポートは,見せてはいけない(業界にとっては都合が悪い)ものはおそらく隠すでしょうから,こちらのレポートの方が”真実”を伝えているのかもしれませんね(笑)。
2015.08.05 13:24 | URL | #l18yNLao [edit]
リョウ says...""
>なおけんたさん

捨てるものでも有効活用できないかと思ったので解体してみました。
ありがとうございます。これレザーボードです!
樹脂っぽい感じもあったのですが、素材が本当に分からなかったです。
リサイクル素材のようですが、古くから使われていた事に驚きです。
大量生産・大量消費の時代であってもリサイクルという概念があったのですね。

レザーボードを扱っている企業のHPに詳細がありました。
http://www.takeda-sangyo.com/leather/leatherboard.html

主な特徴が記載してありました。
「本皮革に近い風合いがある。
断裁革屑の再生利用品なので環境保全に大きく貢献できる素材である。
加工効率がよい。
皮革と比べて価格が安い。
表面に型押し、革染め加工ができる。」

フローシャイムでマッケイというのはヴィンテージでは見ないので、違和感がありますよね(笑)
インド生産に移ってからの物なので、生産効率はグッドイヤーよりも上だったのでしょうか。

シャンクについて、高級ブランドでは、木のランクが違うかもしれません。良い木を使っていたのかもしれません。
分解しないと分からないところなので、中々追求がしづらいというのが難点です・・・。
そのような経緯もあって、なおけんたさんが仰っているように「木のシャンク=高級靴」というイメージが付けれたのだと思います。

僕が見たMen'sEXの記事でも詳細に書いているようで、隠している所はあるはずなので
雑誌や業界関係の方がこの記事を見たら「これはマズい!」みたいな事をもしかしたら書いているかもしれませんね(笑)
2015.08.07 02:19 | URL | #- [edit]

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